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山で2匹に邪魔されたお話

2020.05.28

父の本。
今日、読む章は山の中で。愛犬プリキチと入る山。 
山仕事もしたいけど、今月いっぱいの納期の仕事があって今はお休み。
山なら誰にも邪魔されない。
なのに、山で2匹に邪魔されたお話。

夜、炎燃やすように、太陽のある時間だって自分にご機嫌とって、気持ち良く読みたい。1日1通の葉書を描いて、本の続きを読む。昼間から飲むお酒も好きだけど、今日は水筒に珈琲。珈琲豆の本来の香り、深みを味わいたいから何も足さない。足すのは砂糖と牛乳だけ。コーヒー牛乳。カフェオレって言いたいけど、コーヒー飲むとお腹がゴロゴロピーピーするからほとんど牛乳のコーヒー牛乳。トイレに何度も駆け込むことになるから、やめとけばいいのに飲みたくなるコーヒー。本当はファンタの方がずっと好き。

山の中、元気に走ってたプリキチが少し先の目の前でこっちを見て首を傾げてる。自分のすぐ後ろに気配感じて右後ろを振り返ってみると鹿がいた。心臓がドキドキ言ってるけど、恋とかでなく、キスするには少しだけ遠い距離。鹿ってこんなにとそばに寄って来るもんだったけな。真っ黒な目、こっち見てるのか見てないのかわかんない離れた目。何考えてるのかわかんなくて、自分もどうゆう感情かわかんないまんま固まった。鹿見知りして何も出来ずにいる時間は長く感じたけど、きっとせいぜい10秒もなく、思考が動き出すと、鹿も我に帰ったのか、後ろにスキップするように弾んで、プリキチが吠えて、2匹とも山の中に駆けて行った。山の中、しばらく吠え続けてるプリキチ。

すっごくドキドキしてるのに、ドキドキせぬふりして、本に目を戻すと小さな黄緑色したナナフシが本の上にいた。失礼なヤツめ。本に挟んでしおりにしてやろうと思ったけど、きっと緑色してる内臓や血まみれにされたくないからやめてあげた。フッと吹き飛ばしたはずのナナフシが本を読んでる間、お昼ごはんのお腹が鳴るまでずっとそばにいた。なんだか別れるのが切なくなったけど、デコピンしたら元気に飛んでいった。

もうすぐ蛍の季節。
蛍の佃煮楽しみだな。