2023.1.20 紙芝居のヤッサン村
ヤッサン村に住んで12年。
居宅は、村を流れる小川のそばの、トタン屋根の古い家ですよ~ん。
目印は、大きな柿の木と、「はるるの紙芝居」の幟だからね。
うちの飼い猫、その1・まめぞうは、猟が好き。
毎朝、めだかの行列を狙っています。
しとめた!今日は、おかずが1品ふえるニャア。
その2・ソラミは、気ぐらい高く、孤高の猫。
スレンダーな身のこなしは抜群。でも高齢でね、シャ~、ワタシに近寄らないで!
その3・ふくたろうは、すーぴー、すーぴー、日なが夢のなか。
ムムッ? いつも遅れをとるけれど、気立てのよさでは、負けません。
カ~ン、カ~ン、カ~ン、 はるるの稽古がはじまると、まめぞう、ソラミ、遅れてふくたろうも、いそいそと。「黄金バット」の笑いを3回、声をあわせて、ニャン、ニャン、ニャ~ン。
(だって、大きな声で笑わないと、ご褒美のカツオ節、もらえないもん)。
ヤッサン村は、のどかな村です。
緑の風が、らっきょむの田んぼを、さわさわと渡ってきます。
座長のだんまる、きのうは、徹夜で画を描いていたのでしょう。屋根に「起こすな!」の幟がはためいてますから。
遠くで、プリ吉の吠え声がするのは、内弟子のぼんまるに散歩をせかしてる声。お~い、いっき、洗った草履をうちの柿の木につるすな!新弟子ガタよお、新聞配達終わったんかい?
「きょうは、稽古日やよ~」と声をかけると、ダッシュ、お箸と茶碗をもって、走ってきます。
ヤッサン村は“一途に紙芝居”の、志の村でもあります。
紙芝居ができる幸福(しあわせ)。故・師匠ヤッサンの言葉「心が前」を胸に、今日も前へ。
これ、昨日の夢の話です。