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Oowarazi 大きな一歩

2022.05.07

夢の舞台、浅草寺宝蔵門前、大わらじの下。
 ようやく辿り着いて、見える景色はいつもと変わらぬ子どもと子ども心。
 だけどいつも違う現場。
 皆、心の在り方、色、形が違うから、それらと向き合い、口演始まったら必死でしがみつく。
 振り返り見るずっと背中にあった宝蔵門、大わらじ。
 また押し寄せてくる振動、感動に、この日を迎えさせてもらえた喜びを、迎えてくれた浅草寺に、送り出してくれた人達にありがとうの言葉しか思いつかない。
 
 師匠ヤッサン。父が見た景色全て見たい。いつか叶えたかった景色は、師匠と遠く及ばず、まだまだを思い知らせされもしたけど、それでも、見たぞ、浅草寺宝蔵門大わらじの下、紙芝居から覗く世界。

 辿り着いて、ひと息。
 だけど、更にそこから見える山々はどこまでも広がっていて、美しくて、険しくて、楽しそうでまだまだ続く物語。いのちあることに、理屈だけでなく突き動かされる心に、人生くれた親に、祖父祖母に、そしてその先見たこと、会ったことないずっと昔を生きた人に、伝えようがない、喜びと感謝と敬いの心を持てる。
 手を合わせ、目を閉じる。 
 なんだかむず痒い、僕にはポーズでしかなかったあの所作を、ほんの少し理解できた。

 僕の精一杯はぶつけれた。
 13年前の師匠の紙芝居と、1年間届けた想い。     
それだけで迎え入れていただいた浅草寺さんの心意気。 
 どうか、ここから道開かれますように。
 
 日々の感動が、またやって来る感動と忙しさに埋もれてく。
 噛み締めきれぬまんま、次がやって来て、またまだまだな自分をきっと思い知らさせる。
 それで良くて、それがいい。
 今日のマンガミュージアム口演に間に合うよう帰って来たけど、兄弟子(あにでし)らっきょむに休みをもらえた。あがりとう。

 山の中、木の上のツリーハウス。
 昨日、一昨日の賑わいから離れ、また向き合う心。 鳥の声、川の音もけっこうにぎやか。
 ここからまた踏み出す未来が険しくて、時々おっかなく感じて、とても眩しくて、ドキドキする。
 
 紙芝居で子ども心達に問う、
「生きるとはどうゆうこと?」
「はいっ!」
 4歳の女の子が手を挙げる。
「ドキドキすること!!」
 それは、ただ心臓を動かすことだけでないようだ。

 明日は大阪の豊中。 北町つつじマルシェで紙芝居。
 ドキドキ噛み締め、行ってきます。

だんまるのフェイスブックより