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またまた ぼんまるの話。

2020.04.03

4月2日。
自閉症啓発デイ。
去年の今頃は僕とぼんまる、東京タワーの下。
あれから1年。
またまた ぼんまるの話。
僕の人生は四割くらいが ぼんまるだ。

8年間、内弟子として預かっていたぼんまるを、先月の3月の頭、我が家から出すこととなった。今、世界を震撼させる病が出回る以前から、仕事後、手を洗わず台所に立とうとするぼんまる。女将さんが手を洗ったか聞く。
「洗いました。」
「本当に?」
「洗いました!」
石鹸を見ると石鹸が濡れていない。
「嘘つくな!」
「ごめんなさい」
少し人を舐めた節がある。夕食後、なんだか臭い台所。その日は鍋。なぜかぼんまるガスを出しっぱなしに。8年間、数々のイエローカードとレッドカード出してきたけど、これはいい加減ダメだ。家を爆破されてからでは遅い。おはようからおやすみまで、当たり前に顔を合わすから、もう学ぶ気もない様子。それならば、学ぶ気になったらおいでと我が家を出すことに。幸い隣町で養鶏のお仕事の手伝いに行っていて、良かったら我が家の離れにどうかと住まわせてもらうことに。ぼんまるは恵まれている。

一か月経った昨日。 挨拶にと訪ねてみる。 あったかくなったとは言え、まだ油断できないこの季節。上半身裸の男が歩いている。ぼんまるだ。細い道、横を車で通り過ぎたが気付くこともなく。声をかける。気のない挨拶。そして目が座っている。あ、しんどい時のぼんまるだ。

毎月、2日、12日、22日、23日は清水寺口演。仕事の休みをもらい清水寺に行くことになってはいるが、このご時世、紙芝居口演はお休み中。だから、この日は紙芝居を学びに我が家に来るそうだ。そうゆうの勝手に決めないでほしいんだけど。

そして今日、昼過ぎても来ぬぼんまる。久しぶりだし、8年間やってやれなかったことをと張り切っていたのにいつもの肩透かし。でも、今日の4月2日。他にもやりたいことあったけど、来るのか来ないのかわからぬぼんまる待ちながら、この日を思って筆を取った。